IS 2003 9 14 西荻窪ターニング




1. 一羽の鳥
2. シンパシーリズム
3. ヒグラシの丘
4. lemon tea
5. アーチ(新曲 仮タイトル)
6. seasons



淳人さんのカウントから始まった「一羽の鳥」。
明るい白い光が曲にとても合っていて、白い世界を映し出しているみたいな感覚が溢れていた。
個人的に凄く好きで、だからそれ故に触れたくないと時々感じる感情が泣きそうになる曲でもあるのだけど…
溢れた真っ白な感情は心地良いものでもあった。
今の季節に恋しくなる「冬の朝、冷たい凛とした空気。」が音に含まれているみたいで涼しげなそのメロディーに心を溶け込ませてしまいそうだった。


「シンパシーリズム」は最近演奏されている「短めバージョン(一部がカットされているのだった…)」で、
綺麗なアコギの音とリズムを刻むドラム。その両方にゆるやかな深みを付け加えてるみたいなベースの音が印象的。
「真夏の夜にたまたま 君の寝顔を見ていると 自分を探す事なんてどうでもいいと想っていた」
サビのこのフレーズが歌詞の最初の部分の船の舵を取って地図に無い島へと行こうとする感情と反しているようなっていつも想ったりする。
この曲の意味合いを考えていくにつれ、何か解るのかも(きちんと耳コピしているわけではないので実際にいつか音源化された時に歌詞をみて得る事もあると想う)。
「翳りの無い笑顔には 深く澄んだ湖には 手を伸ばしても触れようの無い闇がある事を知っている」という部分、
すこしずつLIVEの度に心に刻み込んだ耳コピ歌詞なのですが凄く好きな部分だったりもした。
"深く澄んだ湖"に実際手を入れると透明なのに段々と「透明な闇」が手を隠す気がしませんか?
透明なのに深い色を持っていて、透明なのに段々と不透明な色が自分を隠すんだって気持。
祐輔さんの描く言葉に何故か共感してしまうのはこの所為なのかも…

ここでMC。ご挨拶。(あまり拍手がほんのりだったからなのか「悲しい」とか言ってしまう祐輔さん。)
そして外で行われていた盆踊りの話になる。
昨年のターニングでのLIVEでも盆踊りをしていた事からの流れで…
昨年の9/14も此処でLIVE行っているのですが、昨年のターニングで初めて3人編成(サポートギタリスト迎えずアコギのみの形)で行われた事に触れていました。
「3人になって1周年」だとおっしゃっていました。
「いろいろあったんですけど、何か変わりましたか?」と質問する祐輔さんに秀朗さんは「変わったよ、凄い。成長したもんね。」と(笑)
その後にご自身で「偉そうに(笑)」なんていいながら。
祐輔さんがそんな秀朗さんに「ベタですよね(笑)」と密かなツッコミをしつつ「エレキギターもちょっと弾くようになりましたしね。」と。




「seasons」「tab」そして13日から披露された「アーチ(仮)」と今年の新曲でエレキギターに挑戦されたり、
今回演奏されていませんが「ダイブ イン ジ エーテル」もシンセとアコギの両方を祐輔さんが行ったりと奏でる力を様々用いているのは今年からです。
3人になってからの新曲もあるし…そういえば「日曜日」初披露って昨年の今日?とも想いながら。




「想い出に残るようなLIVEに出来たらなと、ちょっと意味もなく想っているのですけど。」と祐輔さんがおっしゃっていました。
「それでは今の季節にぴったりな"ヒグラシの丘"を聴いてください。」という紹介で「ヒグラシの丘」へ。

淳人さんの手で叩く音のカウントで音が流れる。照明が暗く、そして明るく…まるで日が暮れる空のように色を帯びている。
「怖いと想える真っ赤な夕焼け」が其処にありそうで怖い気持もあった。
でも静かに切なく、静かに心に引き寄せる音と言葉がそんな気持をあっさりと消し去る。
温かな冷たい涼しい空気…その粒子が其処にある。
そう感じたまま…曲が魅せる景色に奪われていく。
ギターの微かな音のみの「僕は何を望めば 人と共に肩を並べ 強く生きられただろう」というフレーズから始まる切ない言葉達。
真っ白願望のあった自分に「何者にも染まらない白」が自分を流していくみたい。
「日暮」なのに、夕焼けが其処にあるのに。


「有難う御座いました。」というご挨拶の後に「lemon tea」

「真っ白願望に埋められそうな」自分に黄色い空(懐かしい夕焼けの帰り道みたいな)を見せてくれた。
「lemon tea」の最初や歌の無い部分はメンバー向き合って演奏をされているのですが「目をばしっと合わせて」演奏されているメンバーがとても和んだり(和むんです。)
「lemon tea」は私の中では「ふと歩いていて、迷い込んだ感覚が出てきてどうしていいか解らないとき」に聞きたい曲と何故か想っていまして。
この曲は暗い道を抜け出して明るい通りに出ることが出来そうな気がしませんか?
私だけなのかもしれませんが。切ない懐かしい色が其処にあるんだけど、でもそれが必要な瞬間になると不安な気持すらふんわりとなっていく。
音に含まれる綺麗な打ち込みがふんわりにして、楽しい気持を暖める所為なのだろうか。
MCではLIVEスケジュールも発表される。10/31のkivori★nightの出演も公式に発表される。
(kivoriでは既にupされていたのですが。Liveでのお知らせは初。)
「新曲を聴いてください。"アーチ"」という紹介で昨日のルート14より披露された新曲に。
綺麗なエレキギターの音、時を静かに刻み込むドラムの音とベースの音が綺麗なメロディーに寄り添うみたいで深く深く夢を見ているみたい。


「流れ星 灰色の空 」というフレーズがとても気になる。
そして「届かぬ願いのように強く 叶わぬ願いのように光る」という部分が共感できたりして実は泣きそうになったり(でも笑顔だったらしい…だってIS好きだから)
「いくつもの願いのアーチだよ」…上手く聞き取れていないのですがこのサビのフレーズの前の方に「幾つもの積み木を重ねて」という言葉を組み込んだ歌詞があるのです。
時を重ねて、決して現実にならない「願いは願いのまま」で煌く「願い」が連なり空に空に「アーチ」を構成する。
昨日で感じた事と祐輔さんが昨日仰って下さった「悲しい曲なんだよ。」という言葉を想い出して人に悟られないように泪を絶対出さないと誓う。
「願いが願いのまま現実にならない、叶わない届かない」事はほっとする時もある。
願いながらも怖いのです、実際怖がりで弱さも持っていますから人って。
だけど、その願いがアーチを作り出す欠片になったとして…ある意味形となってしまうことが切なく悲しい気持が募ってしまいそうで怖かったりもしませんか?
綺麗な音、深く深く眠っている気持に問いかけるみたいな優しい音。
だけど、閉じ込めていた「願い」を表に出そうとしていた。
「好きだけど、聴くのが怖い曲」になりそうです。


「最後の曲」という紹介で「seasons」に。
涼しい風(潮風?でもするっと通り過ぎる辺りがそよ風っぽい。でも颯爽と流れている感覚)。
「ギタリストっぽくかき鳴らす」なお姿の祐輔さんがとても素敵で(いつもそうだけどね)そのお姿がとても温かく思わず和んでしまう。
秀朗さんの姿も颯爽と動いていて、リズムが粒子みたいに…
例えるなら原子の図みたいに「音の核」にリズムと言葉と奏でる感情が線を描くように回っているみたいでした。
またはパソコンのスクリーンセイバーの元々入っているものでオーロラみたいに粒子が連なる映像がありますよね?(無いですか?)
その粒子なのです。色彩を自ら煌かせる。そんな粒子。
爽やかな色の照明に照らされたメンバーと音が心を引き込む。




二日間ISに触れて、和みとか癒しとかじゃなくて…倖せな気持を頂いた気がします。
それが何か解らなくて、言葉にも感情にも出来ない感覚。
ISという表現者があって聞き手となって、言葉が放たれて音楽が煌く。
そのつながりにある「煌き」が凄くすきなのかも。音の煌き、言葉の煌き。その両方から与えられる光。
それがあるから好きなのでしょう。





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