「 recollection 」-Live report-

catenine 5/8 at下北沢CLUB QUE




曲順
1.manic state
2.Lemon
3.eyes of heaven
4.novelette
5.Hello
6.apologize
7.JJ
8.Pretty
9.熱情



静かに空間を流れるSEがずっと鳴り響いていました。
終わる時にメンバー登場。
エカさんのカウントで「manic state」に。ギターの音を少し激しく鳴らす二人と、奥底から聴こえるベースの音が深く綺麗。
山崎くんの綺麗な裏声とベースの方の可愛い声が混ざる。
ギターを弾きながら真っ直ぐとした視線で言葉を投げかける姿と、少し静かにでも激しくかき鳴らす姿。
渦を巻くみたいな空気が其処にあって、それに流されそうな感覚が心地良いと想った。
最後にギターの音にまぎれながら山崎くんが叫ぶ。それは何かを訴えるみたいに刺さる声で、ギターを弾きながらその瞬間を叫ぶ姿が印象的。
佳嗣さんも時折頭を振るかもと想える仕草に、ギターを無意識の熱情のままに奏でる姿が心に焼きつく。

「manic state」の音の余韻が残るうちに「Lemon」へ。
ベースの音が響き渡り、低音で振動を送る。
その中に流れるギターの綺麗な音。佳嗣さんの姿はとても格好良い。
ミステリー映画に使われるような青白い映像に見える空、暗く明るい空のイメージ。その下に見えるのが森。それを少し早いスピードで通り過ぎている感覚。
「高く高く 君は行く…」 「手を振った”さよなら”って…」
流れる音がすっと激しくなる。「君が居ない…」と唄う姿が切ないようなゆらめくような。
綺麗な声が山崎くんの言葉と重なる。
静かに叫ぶ歌に、激しく流れる音の冷たい渦が聴き手を引き込む。
声自体は叫んでいるのに、目線は真っ直ぐ前を(というか遙か遠く)向いているのが印象的。
佳嗣さんは曲の世界に入り込み、でも時折其処からぐっと掴む。
拍手の後に山崎くんの「聴いて下さい、eyes of heaven。」で「eyes of heaven」に。
短い曲紹介の時点で聴こえる綺麗なギターの音色が更に綺麗に流れる。山崎くんの声が綺麗に響き渡る。
ベースの方のふんわりなコーラスとも重なり、綺麗な声が空間に染まる。
「誰もいないこんなとこでひとり立ち尽くして いつもとは違う景色 見つめて笑っていた」
語りかけるみたいな唄い方、光みたいに空気を進む音。温かな音が心地良いし、元々この曲にある楽しさが更に感じられる。
音源になったバージョンも好きだけど、其処からアレンジされたこのバージョンも好きだなとしみじみ。


短いMCにはいる。
「どうもcatenineです。元気ですか?今日も楽しんでいって下さい。novelette。」

ギターの音が螺旋を描くみたいに響く。其処から一転して激しい音の渦が空間一杯に流れ込む。
山崎くんの歌声が渦の中に浮かび上がる。そしてまた静かにギターの音だけが響く。
そしてまた音が激しく流れ込み、山崎くんの声が浮かぶ。
その交互に現れる液体的な音が心を煽って、想わず頭振るところでした(振ってしまったかも…)
音にあわせて体が動く、メンバーも激しく音を奏でている。
最後にギターの音がまた静かに(嵐の後の静けさみたいな)鳴り響き、ドラムの音で「Hello」に。

楽しそうに、でも激しく「想いのままに」演奏するメンバー。
好きな曲なので更に私も煽られていく(実際煽ってるのか不明。勝手に煽られてるかも…)
音にあわせて少し頭を振る佳嗣さん、前後に動き一気に盛り上がる感じ。
「思い通りにならないから ただそれを繰り返す。」と聴こえたサビの部分、叫ぶみたいに歌う姿が印象的だった。
楽しくて仕方が無いと想ってしまい、そしてすっかり一人盛り上がるにやけそうでした。


静かになり、簡単なMCに。
「apologize」のギターの音色を弾きながらの山崎くん。「楽しんでいって下さい。」その流れで静かに「apologize」。


山崎くんのみのこの曲。佳嗣さんはその音を聴きながら後ろに下がりドリンクを飲んだりタオルで顔を拭く。
下を向いて「音に染まっている」みたいになる姿。
「冷たい朝の光が 僕の眠りを妨げた」「色あせた車にもたれて 過ぎ去りし日々を想った」と静かなギターの音だけ響く空間で歌を描く。
「愛した人よ」と歌う切なさが痛みを持って刺さる。
「忘れないよ 君を」
叫びにも似た、熱情こもった歌声が綺麗で、心に染み込む。


「ため息は青く 青い雨の中溶けていった。」「僕は泣いたんだ、君を想い出して…」切ない色と雨が浮かび上がるみたいなイメージ。
「apologize」の流れのまま…山崎くんの叫びにあわせるように「JJ」。

先程とは違って音が何重にも重なる。それに合わせて声をあげる山崎くん。
ドラムの音とベースの音が振動みたいに届いて、その中で浮かぶみたいな漂うみたいなギターの音。
温かな音、でもその温かさが切ない曲でもあったので(あくまでも私のイメージなのですが…)、曲に合わせてノリノリになりつつもずっと刺さる。
その中で「明確な感情」?が感じられた。その表情が好きだなと想った。



山崎くんがギターを置いて、手をマイクに添える。最初の音が鳴り「Pretty」へと続く。
可愛い仕草でリズムを取る佳嗣さん、音に体をまかせてるみたいな山崎くん。
タイトル通りの「pretty」で切ない、でもその先に「真っ直ぐな道。僕らが今向かう道。探すんだ。」という気持がみられる。
ノリ易い音、切なげなんだけど温かな歌、綺麗な照明が曲にあっている。
前を真っ直ぐ向き(絶対目線の先に居る方々はどうしていいか解らなくてパニックだ。そんな私も今回居た場所が微妙に視界下に居たので…パニック?)
まるで其処に自分が探してみようとするモノを見つめてるみたいな姿。
そんな山崎くん。
一方…佳嗣さんは、寡黙なんだけど凄く楽しそうに演奏されていた。リズム刻む姿がとても素敵。其処から流れる音が温かかった。
可愛い仕草だと想ってしまったのに、今はもう格好良いというか「しまった…ドキドキでございます。」なのがトキメキ。


最後のMC。LIVE告知とHPのリニューアルがもうすぐだというお知らせを挟む。お知らせに拍手なファンを更に盛り上げようと自ら拍手(笑)
とても可愛かったです。可愛いといってはいけないかもしれないけど。
そしてラスト「熱情」。


ドラムの音が静かな空間に切ない痛みを刻む。音に重なるみたいにギターの綺麗な音色が注ぎ込まれる。
更にベースが低く音を振動させて痛みを心に注ぎ込む。 深く刺さる音が切なくて苦しくて、痛みがあった。一番好きなのに…でも切なくて一番LIVEで聴いたら泣きそうになる「熱情」。
既に前を向いてメンバーを見る事が出来なくて下を向いて音に集中していた。
歌の間に思い切り叫ぶ山崎くん。ギターを静かに熱情を放つように奏でる佳嗣さん。
切なげな表情なのに、それが凄く心に響く。
必死で叫ぶその歌声が、心の浸透圧を壊して入り込む音。内面の激しさがそのまま渦を作り聴き手に切なさを感じさせる。
泣きそうになる空間、どうしようもない切なさ。それでも見上げる”遠い空”
その曲にある感情全てを吐き出すみたいな演奏にのまれていく。



最後はギターの音だけ響き渡る中メンバーが去る。
佳嗣さんがギターの音を調整してずっと残像みたいに響かせて去る。
曲順は4月の251に「Love flavor」が抜けただけの同じ物でした。
簡単なMCと、曲と曲をそのまま流れで繋ぐ構成。私はこの構成が凄く好きなのでそれだけで満足だった。
一番好きなのが「novelette」から「Hello」への流れ。勿論「Hello」の綺麗な不思議な感覚の前奏は無いままで始まるんだけど。
でも激しい流れからそのまま聴き手を乗せるのが凄く格好良い。
catenineのLIVEって聴き手を引き込む。其処に必ず「伝えたいモノ」がある。
私は其処に惹かれるし、catenineのLIVEが好きです。それにメンバーの演奏する姿が格好良い。
ただ激しいのではなく、自分の感情と音の中にあるモノを吐き出すのが好き。
冷たい空気も熱を帯びた切なさも楽しい空気も全てを奏でるcatenine。満足な一日でした。





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